前回『最初に買う北欧ヴィンテージ家具』で「ダイニングチェア」をおすすめしましたが、座面や背の生地はどんなものが良いのか?に触れたいと思います。
椅子やソファの張り生地おすすめは「ウール」材質の生地です。
椅子やソファの生地にはどんな種類があるでしょうか。まずは「ウール」「コットン」「革」などの天然素材のものと「アクリル」「ポリビニール」「ポリエステル」などの化学素材のものが代表的です。
それぞれにメリットとデメリットがあるので少しづつ触れたいと思います。
「ウール」:メリット 防汚防水性がある、耐摩耗性が高い デメリット チクチクする可能性がある、価格が少し高い
「コットン」:メリット 肌触りが良い、耐摩耗性が比較的高い、発色が良い デメリット 水分汚れがシミになりやすい、シワになりやすい、経年で伸びてしまいやすい
「革」:メリット 手入れをすると長年使える、経年変化が楽しめる、耐摩耗性が高い デメリット 手入れをしないと劣化する、高価
「アクリル」:メリット 安価、ウールに質感が似ている デメリット 毛玉ができやすい
「ポリビニール(合成皮革)」:メリット 安価、革に似た質感 デメリット 夏などはベタベタする、経年で劣化する
「ポリエステル」:メリット 安価、発色が良い、肌触りが良い デメリット 毛玉ができやすい、耐摩耗性が低い
個人的な感想もありますが、概ねこのような感じです。
「ウール」をおすすめする理由はバランスの良さです。
北欧ヴィンテージ家具には昔から使われていたこともおすすめの理由です。
防汚防水に優れ、耐摩耗性も高いので価格が少し高くても「ウール」で張ることは長い目で見てもおすすめです。
織り方や配合によって手触りや耐摩耗性も変わってきます。各社で耐摩耗テストを行なっていますので資料を問い合わせたり、北欧ヴィンテージ家具ショップに問い合わせてみてください。Heimaでもお答えします。サンプルもご用意があるものもあります。
Heimaでおすすめの生地を紹介します。
まず、デンマークで作られている生地です。「Kvadrat」「Danish Art Weaving」「Kjellerup Væveri」後の2社についてはHeimaでも取り扱っています。デンマークで作られた生地は1mで1万5千円〜です。
次に安価でおすすめは「リバコトレーディング」です。こちらは4千円〜ととてもお手頃です。多くの生地が化学繊維を中心に作られています。
どちらもメリットとデメリットを考慮した上で選択してみてください。