Vol.2 資産としての北欧ヴィンテージ家具

Vol.2 資産としての北欧ヴィンテージ家具

近年、日本での北欧ブームの影響で色々な企業が北欧から日本に進出してきました。有名なところだとスウェーデンのH&Mや、デンマークのFlyng Tiger Copenhagenなどが思いつくのではないでしょうか?子供の頃に遊んだLEGOもデンマークの企業です。IKEAをはじめインテリアのメーカも結構進出しています。IKEA(スウェーデン)Carl hansen&Son(デンマーク)Fritz Hansen(デンマーク)Bo Concept(デンマーク)artek(フィンランド)他、たくさんのインテリアメーカーがあります。素晴らしいデザインが多い北欧家具ですが、北欧ヴィンテージ家具の位置付けが非常に面白と思っています。アンティークと同意なのではと思ってしまいますが、私個人の意見ですが『アンティーク=美術品』『ヴィンテージ=古めの中古品』と言う感じです。

本題の資産価値としての北欧ヴィンテージ家具ですが、私がヴィンテージ家具に携わりはじめたのが2010年です。そこから13年、ヴィンテージ家具の値段は段々と上がって行ってます。2010年頃のKai KristiansenのNo42(チェア)の価格は8万円前後でした。現在では15万円まで上昇しています。デザイナーがわからない何気ない3段チェストなんかも2010年当時は3万円前後でしたが、現在は10万円まで上がっています。No42に至っては現行品が作られているのにも関わらず価格が上がっています。

これには何個かの要素が考えられます。まず現行品が作られて無いものについては、使っていって壊れて捨ててしまう人がいます。そのためどんどん数がなくなり希少になるため価格が上昇します。2つ目は多くの国で求められているからです。もともと北欧ヴィンテージは日本、アメリカのバイヤーが数多く購入していましたが経済発展著しい中国やタイなども北欧ヴィンテージを求めるようになり、需要が上がりそれにつれて価格も上昇してきました。ただそれも少し落ちつてきたように感じます。

1つ目に挙げた要素については今後も家具は減り続けます。なので価格は今後も上がり続けやがて美術品のような価値になっていくのでは無いのでしょうか。

現在でもHans J Wegnerのデザインの1部の作品やFinn Juhlのデザインした家具などは100万超えの家具もあります。これらの家具さえも2010年時よりも倍以上に高騰して、現在も上がり続け無くなり続けています。

無くなり続けていると言ってもWegnerやFinn Juhlの家具は現行で作られているものも多いです。それでも価格が高騰している理由は『デザイナーと職人』の最強の組み合わせです。WegnerにはJohannes Hansen、Finn JuhlとNiels Vodderの組み合わせなどデザイナーと職人が一緒になって作り上げたデザインと構造の美しさが、現行品がある中でも価格が上がり続ける要因なのだと思います。

上記の2組以外にも沢山の最強の組み合わせがあるので、北欧ヴィンテージショップなどに行ってそんな話を聞き出すのも面白いかもしれません。そして組み合わせの物語も感じつつ、普段の生活も豊かにしつつ資産にもなる北欧ヴィンテージ家具の魅力を味わって欲しいと思います。

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