Vol.11  ハレの茶とケの茶

Vol.11 ハレの茶とケの茶

先日、友人から誘われ鳥取からはるばる静岡県までお茶会に参加し行ってきました。行き先は袋井市と掛川市。初めて訪れました。掛川といえば漫画『シュート!』のイメージでしたが、お茶農家が多くお茶作りに誇りを持って取り組んでいる方が多いところでした。

米子市から掛川市まで車で約7時間掛かりました。翌日の午前中は知り合いのお茶農家さんの工場を見学させてもらいました。機械にワクワクしてしまうタチなのでとても興奮しました。

色々なお茶を試飲させてもらいました。掛川では深蒸し茶が多いらしく、渋みも無くまろやかな味わいでした。

お茶会は夕方からだったので、昼食後にちょうど近くでやっていたお祭りを見に行きました。『遠州森のまつり』江戸時代から続くお祭りらしく、屋台を左右に振りながら練り歩く「けんか祭り」らしくとても迫力がありました。

ひとしきり祭りを堪能したあと、掛川城まで行きお茶会に参加してきました。前半後半に分かれ、前半は大日本報徳社というところで色々な変わった茶人によるお茶の披露でした。2名の方に淹れていただいたのですが、一人目の方は神事のような雰囲気で清らかな気持ちでスッキリ飲ませていただきました。まさに「ハレの茶」という感じでした。2人目の方は「ケの茶」を体現してくれ、リラックスした雰囲気でまったりと飲めるお茶を淹れていただきました。

後半は掛川城二の丸御殿に移動し掛川ブランドのお茶とお茶菓子をいただけるお茶会でした『満月茶』と言われる新茶の時期の満月の夜に行った茶摘みイベントで摘んだお茶をいただきました。「満月の夜に摘んだお茶は美味しい」という都市伝説的な話から月夜の茶摘み会を開催するなど、とても遊び心がある場土地だと感じました。2品種を飲ませてもらったのですが、飲み比べると全然違うのがわかります。今まで煎茶の飲み比べなどしたことがなかったので衝撃的でした。

現在若い人を中心に、家でお茶を淹れる機会が少なくなってきたのではないでしょうか?お茶といえばペットボトルのものを買って飲むのが普通になってきたと思います。

今回体験した茶会は決して「ケの茶」ではないですが、これ以降は仕事前に今回買ったお茶を飲むことが習慣になりました。「ケの茶」や「ハレの茶」をぜひお家でお茶を楽しんで欲しいと思います。特に少し高価な茶葉を購入して、優雅な時間を過ごしたい時に、「家でのハレの茶」を楽しんで欲しいと思います。

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