Vol.6 北欧ヴィンテージ家具メンテナンスについて

Vol.6 北欧ヴィンテージ家具メンテナンスについて

普段お家で使われている家具のお手入れはどうされていますか?特にテーブルなどよく汚れるものについてはなんとなく濡れ吹きなどしたりしていませんか?

お手入れのコツは結論から言うと「材質、仕上げによる!」です。答えになっていませんが、そうなんです。衣類も材質によって洗濯方法が変わるように家具も材質や仕上げ(塗装)によって変わります。

家具の材質だと木材、金属(鉄、アルミ、スチール、真鍮等)ガラス、布生地、皮革、ペーパーコードなどでしょうか。

その中でも今回は北欧ヴィンテージ家具に多い「木材の家具」のお手入れ方法についてです。

次に仕上げ方法ですが、木材の仕上げは主に無塗装、ソープフィニッシュ、オイル塗装、ラッカー塗装、ウレタン塗装等です。

無塗装はそのままで塗装しない状態です。あまりないですが、ごく稀に無塗装仕上げの家具はあるみたいです。

次にソープフィニッシュです。ソープフィニッシュは石鹸を溶かしたぬるま湯を塗って石鹸塗膜をつけて木材を保護する塗装です。木材が濡れ色にならないので明るめ&素地の雰囲気が好きな方におすすめですが、水分汚れなどは防げないのでテーブルなどには使われません。

オイルフィニッシュは揮発性の高いオイルを家具に塗装し中に入っている蜜蝋成分で塗膜を作ります。こちらはソープフィニッシュとは違い木材が濡れ色になります。木の本来の肌触りです。ある程度の水分はすぐに拭き取れば問題ないですが、長時間付いているとシミになります。特に夏場のグラス結露は輪シミになることがあるので注意が必要です。

ラッカー塗装は塗料を表面に乗せて乾燥することで硬化して木材を保護します。艶が出るのでローズウッドやマホガニーの家具によく使われます。オイルやソープフィニッシュ二に比べたら塗膜が厚く耐久性は高いです。しかし熱、水、薬品に弱いのでテーブルなどには向かないように思います。

ウレタン塗装はラッカー同様塗料を表面に乗せて乾燥することで塗膜を作ります。耐久性は非常に高いのでメンテナンスの心配が少なく扱いやすいです。紫外線には少し弱く黄色く変色することがあります。

普段のお手入れ方法ですが、ソープフィニッシュとオイルフィニッシュは硬く絞った布で拭きます。テーブルなどはアルコールで拭いてしまうとすぐに塗膜が取れてしまうためお勧めできません。衛生面で心配なら、ランチョンマットやコースターの使用するといいと思います。 

ラッカー塗装も基本は硬く絞った布で拭いてください。こちらもアルコールに弱いのでおすすめしません。

ウレタン塗装は濡れ拭きアルコール拭きともにできると思います。(一応販売店に確認したほうが安心です。)

ラッカー塗装、ウレタン塗装はにはありませんがオイルフィニッシュの場合定期的(テーブル天板3、4ヶ月に1回。そのほか半年〜1年に1回)にオイルを塗布することをおすすめします。

それぞれに合ったメンテナンスをして、その家具の状態をチェックし変だなと思ったら、買った家具屋かHeimaにご相談ください。

Heimaでは北欧ヴィンテージ家具を中心にそのほかの家具も修理することが可能です。

ぜひ愛用の家具を日々のメンテナンスと修理で長く使っていただきたいです。

 

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